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プレス機は全て輸入品

11:20 - 04/04/2022


 ベトナムには最大能力5トンの卓上プレス機を扱う会社から、400トンのプレス機を備えた会社まで、様々なプレス会社が存在する。プレス機は日本製ならアイダ、コマツ、アマダ等、台湾製なら協易機械工業(SEYI)が広く使われている。中古機械は昔ながらの町工場でよく使われており、国際港のあるハイフォン市には40年前の中古プレス機を販売する店もある。一部の地場企業でも日本製の中古機械を取り扱っているが、最近は新品の導入が増えている。メーカーや機械商社等によるメンテナンス体制もある程度構築されており、一昔前のようにマシントラブルのたびに海外からのサポートを待つということはなくなっている。
 中国からの生産移管が増えたことで、プレス機導入の形態も変わってきた。以前は小さいプレス機で少しずつ対応して、収益が上がるにつれだんだんプレス機を大きくしていくのが一般的であったが、最近は生産移管の影響で仕事が増えているため、最初から大型プレス機を導入し、すぐに量産するという形が増えている。大型の製品は大型プレス機でしか作れないため、大型プレス機を所有していることは大きな優位点であったが、今では200トンプレス機などありふれている状況だ。
 地場企業では15〜300トンのプレス機が一般的で、対応できるのはバイク部品、家電、日用品など中型の製品に限られ、自動車のボディーパーツ等を作れる企業は1~2社しかない。また、携帯電話や電子製品に使われる小型部品もベトナム企業が未参入の分野と言われている。

全体の日本語記事を次のリンクからご覧ください:エミダスマガジン2021年5月号 https://issuu.com/ncnetworkvn/docs/emidas_16
 

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